まるまる

気狂いピエロのまるまるのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.0
ヌーベルバーグとはなんぞ?
よくわかった解説が以下↓

考える水、その他の何か。
〜「ヌーベルヴァーグ」ってなんぞや?
http://d.hatena.ne.jp/Alcohol_2/20121213/1355413637

なるほど、新しい映画への運動ってことかな。
というわけでゴダール観てみた。
人生初ゴダール。


まぁ、とんがってますよねー。
映画を観ていると言うよりは、詩集を観てる気がしてきた。
全編ポエミー。
脚本もゴダール本人が書いとりますが、
なんでも撮影しながら脚本を書いていたそうで
そんな匂いがプンプンしたw

この映画は多分、映像詩集。
創作について、
時事について、
男と女について。
話を聞かない男、地図の読めない女。
ロマンチストな男、リアリストな女。
そんな詩集映画かなぁと。
カメラ目線で観客に直に問いかけたシーンでは
これがヌーベルバーグかーと思ったし、
私の運命線、君の腰のライン(線)な歌でミュージカルなシーンは
かなり好きだし。
死体の豪快なマバタキも、ヌーベルバーグだけに、なんらかの意図があったに違いない。

芸術は爆発だ!なラスト。
ごめんなさい。ちょっと笑ったw
最後の最後のカットは、あれは監督自身への自嘲も含まれてるのかな。


日本にもかなり影響を与えているそうで、
なんだか腑に落ちたのが、テレビアニメ?「峰不二子という女」のポエミーな導入部分。
「さぁ。全てのことをやめ、胸だけをときめかせながら、わたしのことを見つめて」
昭和の匂いだなぁとか思って見てたのですが、元はゴダールだったのですね。多分w
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