映画とは芸術であるとはよく言ったものですが、ゴダール作品はまさに芸術ですね。
映画の文法、ルールをかっぱらって、おもうがままに表現していますね。
絵画のカットバック(カットバックと言えるかわかりませんが)や、支離滅裂な詩的な台詞、時間軸をワンカット内で無茶苦茶にするなど・・・。
文脈がない文章をひたすら読んでいるような感覚に陥りました。
感じる映画ですね。
ただ、物語として成立しているという事実がすごいです。
ちなみに海ラストの地中海のシーンは溝口健二の山椒大夫のオマシージュカットですね。
こうやって見ると、モノクロで撮った溝口健二が、ゴダールに全く負けてないのがすごすぎます。