がく

気狂いピエロのがくのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.7
映画とは芸術であるとはよく言ったものですが、ゴダール作品はまさに芸術ですね。

映画の文法、ルールをかっぱらって、おもうがままに表現していますね。
絵画のカットバック(カットバックと言えるかわかりませんが)や、支離滅裂な詩的な台詞、時間軸をワンカット内で無茶苦茶にするなど・・・。

文脈がない文章をひたすら読んでいるような感覚に陥りました。

感じる映画ですね。
ただ、物語として成立しているという事実がすごいです。


ちなみに海ラストの地中海のシーンは溝口健二の山椒大夫のオマシージュカットですね。
こうやって見ると、モノクロで撮った溝口健二が、ゴダールに全く負けてないのがすごすぎます。
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