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21グラムのnaoのレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
3.7

時系列バラバラの冒頭から大いに脳を刺激される
そして物語が進むにつれ、徐々にほぐれてきた糸がパズルのピースのように整理されてきて、3人を中心に各々の人生が、リアルに描き出されていく

生き方や哲学を感じさせる彼らの言葉か
らは、当たり前にある生命について強く考えさせられます

人間は、生まれ、そして死ぬこと
この真実に例外はない

その中で、この21gはどんな意味を持つのか
いずれ必ず失われる命の重さの前で、様々な感情が、複雑に絡み合い、絶えず反復し、終ること無く続いていく

そんな人生の中で、自分なりにその"重さ"の意味を見出していくことが大切だと言われている様な気がしました


観終わってどっと疲れてしまいましたが、役者たちの本気の演技で、普遍的であり哲学的な問いを投げかけてくる見応えのある作品でした。
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