Takuma

股旅のTakumaのレビュー・感想・評価

股旅(1973年製作の映画)
3.9
時代考証が綿密であるが故か、馴染みのない言葉遣いや風習が矢継ぎ早に展開される為
(たまにナレーションによるフォローはあるが)
基本的に字幕無しで異なる文化圏の映画を観ているような感覚が消えなかった。
ある程度は想像による補完で大まかにストーリーを理解するしかなかったが、
それでも渡世人として生きる未熟な若者の、義理を重んじる選択による決別、それに伴う悲しみ、深い哀愁は充分に伝わる作りになっていたので、この映画を味わう事は可能でした。
なんせ、
渡世人→放浪する博徒
貸元さん→賭博場の経営者、親分
仁義→博徒内での決められた挨拶

仁義をとりかわし寝泊まりの場所を提供してもらった渡世人は、宿主に対する義理を重んじる事になるので、
当人たちの利害の不一致とあらば身内でも斬ったりする
こういう感じでしょうか
Takuma

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