とと

ウェイキング・ライフのととのレビュー・感想・評価

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)
3.9
様々な目線から語られた哲学の旅。
生きる意味や在り方、存在、価値、無限の可能性や絶望を与え、交差し、哲学する。


・生きるための言語は単純
言語は形式、
シンボルであって生命ではない。
人間が感じることの多くは漠然としていて言葉では表せない。


・人間の進化
生命→人→人類→集団=個のプロセスに集約していく
個人が倍増され、個人的存在が増殖し、個にとってもはら時や場所の制限がなくなる。更なる進化の始まりとは、集団や環境に左右されなくなり、意識を持つこと。

・肉体と記憶
魂の輪廻=集合的記憶の詩的表現
新しく生まれた魂は、10億年の種の記憶が刻まれている。こうして、本能が受け継がれている。

・自由と決断
人間=炭素と水分の複合体で物理的存在。つまり自由意志の入る余地はない。
人間は尊厳のある特別な存在だ、という考えは根本から脅威にさらされる。
決断=全てのプロセスは化学や物理の法則に行われている。
人間の歴史は物理法則に従った粒子の反応。

・権力=非人間
プロパガンダ、支配のシステムに立ち向かう時代に入った。
欲望・憎しみ・妬み・不安、これらは人間を支配させる要素。
奴隷から人間として立ち上がるべき。

・心
人間の本質はマインドであり、統制力と表現力を備えている。
あらゆる多様性が古い心の在り方を難しくしている。
偉大な心は、人間本来の主観性を得られる。

脳がオーバーヒートしそうなのでこの辺で観るのやめた。。
シーンごとに変わるテーマとアートスティックなタッチに酔いしれながら、語りあいたくなる作品だった。
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