美しく青きドナウと江戸川と 第41作。
心身症のサラリーマン坂口 (柄本) とウィーンへ行く事になってしまった寅さん。
25作であれだけ嫌がっていた飛行機によく乗れたものである。
マドンナは“芸術の都”に相応しい竹下景子で、32、38作に続く出演だ。
マダム (淡路) の元旦那が『第三の男』という小ネタも可笑しい。
飛行機内でたまたま『男はつらいよ』を観て、大感激したウィーン市長たっての希望で実現した初の海外ロケ。
渥美はその寂しさを紛らわすために、本来出番のないポンシュー役の親友・関敬六を個人的に同行させた。
日本人観光ツアーの面々をよく見ると、ヒゲをつけた関敬六が参加している。
145 2019 #653/2006 1996/8/7
1989/映画館
