真っ黒こげ太郎

アメイジング・スパイダーマンの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.5
※今回は割と文句多めに書いてます。
本作やアンドリュー・ガーフィールドさんが好きな人はごめんなさい。



君は何故~♪

君は何故~♪

戦い続けるのか、命をかけて~♪


一筋に~♪

一筋に~♪

無敵の男~♪

スティーブン・セg…じゃなくてスパイダーマン~♪




幼い時、両親に叔父の元へ預けられた少年、ピーター・パーカー。
成長してサエない(嘘つけ)高校生になったピーターは死に別れた両親の手がかりを知る為にオズコープ社に潜入する。
そこで遺伝子研究によって生み出されたクモに噛まれてしまい、ピーターの身体に異変が生じ、とんでもないスーパーパワーを得た!!!

ある日、ベンおじさんが悪党に殺された事からピーターはお手製のマスクとウェブシューターを作り、悪党探しを始めるが…。



マーベル・コミックのスーパーヒーローを実写化した、スーパーヒーロー映画。
2002年の「スパイダーマン」のリブート作品。

スパイダーマン映画の中で唯一見てなかった今シリーズ。
本作は仕切り直しという事でスパイダーマン誕生の頃から再びヒーローになるまでを描いている。
正直、最近見たライミ版と比較してしまうのでアレだが…正直、私的にはスパイダーマンの始まりの物語としてはライミさん版の方が好きだった。

ぶっちゃけ、今回は「ピーターは能力に目覚めてからヒーローとして目覚めるのがおせぇ!!!」と思った。
いや、ライミ版の方も時間掛かっているし、「叔父の死→私怨で行動→力の大小を受け止めてヒーローとして目覚める」という点は同じなのだが、今作はスパイダーマンになるまでが長いし、能力を活かしたアクションもライミ版と比べて地味な為、今一つカタルシスに欠ける。
アクション演出は悪くないにも拘らず、数が少ない上にドラマもシリアスな為に爽快感に欠ける。

またドラマを重視してる割には両親の死の真相やヴィランの闇堕ちの理由付け、他にも町の人が協力する物語とかが余り描かれておらず、正直ライミ版の3作目以上にお話は散漫な印象を受ける。
ヴィランのリザードが誕生してスパイダーマン戦う理由付けも無理矢理な物を感じてしまう。
(次回作ありきで物語作ってたのかもしれないけど…。)


後今作のピーターは原作基準のチャラ目な性格になってたけど、すぐヒロインに正体をバラしたり、ヒロインの父親が「娘を巻き込まないでくれ」と言われ最初は約束を守るかと思ったら無理だよねとアッサリ破ったり。(ライミ版一作目のアンチテーゼなのかもしれないが…。)
そもそもアンドリュー・ガーフィールドさんが全然陰キャオタクに見えねぇ!!!ヒロインといちゃついてる所は完全に女タラシにしか見えんwwww
(他の女性とキスしちゃったライミ版の3作目が可愛く見える位。)
「主人公がリア充に見えて好きになれなかった」というレビューを見た事があったが、今では何となくその気持ち分かるかも…w


そんなこんなで一からキャストや物語を新造したら、何というかノリ切れない感じになってしまった…。
そう考えると、誕生するまでの物語を思い切ってバッサリカットしたMCU版は英断だったんだなぁと改めて思った。w


一応良い所を描くと、クモの糸を使ったスタイリッシュなアクションシーンはかなりキレがあって良かった。
正直リザードに余り効いてなさそうなのはどうかと思ったけど(爆)クモの糸を機械でバンバン撃ちまくるシーンはカッコ良かったです。
また今シリーズのヒロインやいじめられっ子がライミ版より好感の持てる人物なのも良かったですね。
(あっちが酷すぎるとも言うがw)


こうして書くと結構ボロクソに描いてしもうたが、ストーリー自体はそこそこに楽しめると思うし、アクションもスタイリッシュで悪くないので、期待しすぎなければ楽しめるんじゃないかな。(消極的w)

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次回でアッサリこのシリーズは打ち切られてしまうのだが…どうなることやら。