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アメイジング・スパイダーマンのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.7
【マーベル・シネマのススメ】
・SONY'sスパイダーマン・ユニバース④
〈アンドリュー・ガーフィールド1〉
◆監督:
 マーク・ウェブ
◆ヴィラン:
 リザード
◆ポスト・クレジット・シーン:
収監されたコナーズ博士に話しかける謎の男、グスタフ・フィアーズ。
「父親の真実を息子に話したのか」

〈本作の粗筋〉 シネマトゥデイより抜粋
・高校生のピーター・パーカーは両親が失踪した8歳のときから伯父夫婦のもとで暮らしていた。
・ある日、ピーターは父リチャードの共同研究者だったコナーズ博士のもとを訪れ、研究室で特殊なクモにかまれてしまう。その直後、ピーターの体には異変が起き…。

〈見処〉
①恐れるな。自ら選んだ、この運命を。
・『アメイジング・スパイダーマン』は、2012年に製作されたスーパーヒーロー映画。
・サム・ライミ監督が手がけた『スパイダーマン』3部作(2002-2007)からリブートされた新シリーズ。監督は『(500)日のサマー』の新鋭マーク・ウェブ、主演は、『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールド。
・また、前シリーズのMJからグウェン・ステイシーに変更されたヒロインは、エマ・ストーンが演じ、ベンおじさん役のマーティン・シーン、メイおばさん役のサリー・フィールド、悪役カート・コナーズ博士役のリス・エバンスらが共演している。

②まさかのリブート
・「スパイダーマン」シリーズの映画化権利を保有するソニー・ピクチャーズの元々の構想は、サム・ライミ監督による『スパイダーマン』シリーズ3部作の興行的成功を受け、新たに3作を追加した全6部作とすること。
・その新3部作の第1弾となる、第4作目は2011年公開を予定していたが、前作『スパイダーマン3』にて生じたサム・ライミとソニーとの軋轢に加え、アン・ハサウェイをブラックキャット、ベン・キングスレーをヴァルチャーにキャスティング予定だった第4作の脚本を期限内に用意出来ず、2010年にサム・ライミが降板、プロジェクトは白紙となった。
・ソニー・ピクチャーズが1998年にマーベル・エンターテインメントと締結した「スパイダーマンに関連する約900のキャラクターの映画化権利」では、ソニーは少なくとも69ヶ月に1度、スパイダーマン映画の新作を発表しなければ、その永続的使用権利が失効する内容。
・ソニーは、その契約失効を防ぐために2012年末までの新作公開を余儀なくされ、傑作の誉れの高いサム・ライミ3部作をリブートさせ、将来的にスパイダーマンに登場するヴィラン6人による登場する架空の犯罪組織「シニスター・シックス」に繋がる内容に再構築する決断を下した。
・なお、リブートにあたって、新しいピーターパーカーのキャスティングは、ジェイミー・ベル、ジョシュ・ハッチャーソン、フランク・ディラーヌ、オールデン・エアエンライク、アントン・イェルチン、アーロン・ジョンソン、ローガン・ラーマン、オールデン・エアエンライク、マイケル・アンガラノらの候補の中から、当時26歳のアンドリュー・ガーフィールドが選ばれている。
・また、ヒロインのグウェン・ステイシーには、イモージェン・プーツ、オフィリア・ロヴィボンド、リリー・コリンズ、テリーサ・パーマー、エマ・ロバーツ、ミア・ワシコウスカ、ディアナ・アグロン、ジョージナ・ヘイグ、ドミニク・マケリゴットらの候補の中から、エマ・ストーンがキャスティングされた。

③結び…本作の見処は?
前シリーズの幻想から、リブート判断を酷評された本作ながら「食わず嫌い」評価が多く、なかなか良い作品だと思う。
◎: 特殊視覚効果は、前シリーズから大きく向上。夜の摩天楼を空中闊歩するスパイダーマンの迫力ある映像だけでも、元が取れる。
◎: 本作からヒロインはグウィンに変更。エマストーンの魅力もさることながら、前シリーズの三角関係のまどろっこしさがなく、スパイダーマン作品のなかではベストカップルだと思う。
▲: 前3部作で見たばかりの「スパイダーマン誕生の出来事」を再度見せられ、その内容は、大きく劣化。
▲: アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンを除くキャスティングやヴィランも、前3部作の魅力に劣る。というか、ピーターは、友達はいない?
×:「ピーター・パーカー成長の物語」であった前3部作に対して、本シリーズのコンセプトが見えない。
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