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マイケル・ジャクソン THIS IS ITのpsyencekouのレビュー・感想・評価

5.0
マイケルジャクソンが亡くなる直前に発表した、THIS IS IT ツアーのドキュメンタリー。

僕の音楽人生はマイケルジャクソンから始まっているので、当時これが公開された時、死ぬほど釘付けになって見に行った小学校時代を思い出します。そして映画館で死ぬほどアドレナリンを出し、そういえば純粋な少年だったなぁと、思い出させてくれました。


いざ10年経ってまた見てみると、感じるものも少し変わっていました。
これほどマイケルジャクソンは愛に満ち溢れた人物だったのかと。

愛でできたような男です。
そしてツアースタッフ、全てがマイケルへの憧れがものすごい。
マイケルが一曲一曲、これまでのキャリアの曲を復活させる度に、
少年のように喜ぶスタッフたち。
そして感極まるバンドメンバー。

13年ぶりのマイケルジャクソンのツアーということで、世界最高峰のスタッフが集まっているにもかかわらず、やはりみんな音楽を始めた理由はマイケルジャクソン。

最高峰の人間たちがこんなにも少年の心を取り戻すことがあるのかと、感極まりました。

そして色褪せぬマイケルのパフォーマンス。
ダンスのキレは落ちたとはいえど、唯一無二。他のダンサーたちも若いのですが、どこかマイケルと違う。
唯一無二なんです。
これに天は歌のうまさを与えちゃったもんだから、そりゃキングオブポップですよ、異論など誰も無いです、こんなん。


そしてマイケルのステージにかける情熱が半端じゃないです。
細かいことから何から何でも全て自分の思い描いたステージを一切の妥協を許さずステージを作り上げていきます。
やはりここにあるのは、マイケルジャクソンという男のファンへの愛なんだと、深く思いました。

誰よりも音楽に愛され、誰よりも音楽を愛した男のファイナルカーテンコールです。

ファンでなくとも、一見の価値ありだと思います。
当時の青春が鮮明に蘇り、タイムスリップしたような気持ちになりました。
社会のことなど何も知らない少年時代に純粋にマイケルジャクソンを追いかけ続けた僕の少年時代を取り戻しました。
思い出補正の点数ですが、ご容赦ください。
ぜひ機会あればご覧ください。
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