機械文明を風刺的に描いた名作。トーキーの時代にサイレントで勝負するという強固な意思も感じられる。
『街の灯』『独裁者』『ライムライト』が好き過ぎるというのが大きいのか、好き度はやや低め🤏
(こっちを先に観たのが悪いけど)ルネ・クレールの『自由を我等に』にコンセプトが似過ぎていて、パクリではないとは言え、個人的な新鮮さが特になかったのもある...。
何より主人公とヒロインの歳の差がありすぎて現実的にチャップリンが演じる必要があったのか疑問を抱いてしまった。。(『街の灯』や『ライムライト』では年齢差の違和感や容姿も含めてラストの感動に繋がるけど、本作のオチの爽やかさを演出するのには、若干無理を感じた)
ただ、トーキーとの距離感を明示したという意味ではかなり画期的な作品だったとは思う。胃薬のお腹きゅるきゅるも「音」の存在価値が存分に生かされたシーンで、映画では声よりも音が効果的であるというチャップリンの意地が垣間見えた。