キレのある動き、作品を通して貫かれる強烈なメッセージ、弱者に対する深い愛情。
全盛期真っ只中のチャップリンのキレ味は鋭い。
資本主義と機械に対する恐怖は今の時代も続いている。
時代が人を必要としなくなり、作業は機械に任せて人は奴隷に極めて近い。
そんな光景を連綿と綴っている。
ひょんな事から工場を辞めて勘違いから拘置所に入れられてしまったり、様々な理不尽な事態に直面するが、それでもめげずに時にコミカルでアナーキーで、時に優雅に時代と向き合っている。
なんとも儚げで美しい少女と恋仲になって、レストランで働くことになるが、そこでの一連のコミカルな動きやダンスのキレは凄まじい。
笑いのシーンとして優秀だが、歌もダンスもあり飽きさせない。
これこそが記念碑的な作品。