ぬーたん

モダン・タイムスのぬーたんのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
4.6
チャップリンは続けて観たくなるね。
『街の灯』の次の作品で同じくサウンド付きのサイレント。

ベルトコンベアーに巻き込まれたり、自動食事マシーン?の実験台にされたり、女性の服に付いてるボタンまでもレンチで回そうとしたり、そのアイディアとコミカルな動きが可笑しくて堪らない。
歯車に入ってしまうシーンは、機械を使う人間が実際は機械に使われる歯車の1つに過ぎないという社会風刺も感じられ、笑いながら切ない気持ちにさせる。
喜劇の中に悲劇や痛烈な社会批判や警告を入れ、笑わせながら考えさせる。
すごいなあ、チャップリンという人は!
「スマイル」をチャップリン自身が作曲。
チャップリンの歌とダンスも見れるのが貴重。
ヒロインはチャップリンの妻でもあったポーレット・ゴダード。
ニコール・キッドマンに似た芯の強そうな美人。
とても年齢的には”浮浪少女”には見えないが。

貧しくても2人で居る時は幸せそうで、『街の灯』とは違う温かい気持ちで観れるし、安心感がある。
今作も無実の罪を含め刑務所を出たり入ったり忙しいが、出た時には待ってる人が居るのがいいね。
有名なラストも、2人のシルエットが泣ける。
1人じゃないって、いいね。
今更ながら、チャップリンは天才だ。
ぬーたん

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