なつ

モダン・タイムスのなつのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
4.7
自動装置の世界におけるたった二つの本物の心
罪のない人に何度も降りかかる理不尽で残酷な出来事をコミカルに描く
すごく皮肉で嫌味で、笑っていられない
チャップリンの社会への痛烈な批判や訴えを十二分に感じられます
しかし主題は、それでも屈せずひたむきに希望を持ち続ける2人の姿
手を取り合って、口角を上げて、何度でも歩き始めるということ
“スマイル” なんて美しいんだ…
チャップリン作品のパターンでもある、怒りに笑いで勝つ というメッセージにいつも心を打たれます
この映画には、どん底にいても救ってくれる気がする
そしてシンプルに喜劇としての完成度が高すぎる
映画館で声出してお腹抱えて笑うことってあまりないけど、80年前の映画でそれをさせられるなんて!
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