モダン・タイムスの作品情報・感想・評価

「モダン・タイムス」に投稿された感想・評価

前回から大分間が経ってしまってすいません。久々の名作50音シリーズです(^.^)

本作はチャップリン映画の中で1番好きな作品です。これ程笑わせられ、泣かせられ、感動させられる作品は他に無いんじゃないかと思う位。

普通の喜劇としても面白いですけど、当時の社会風刺に対するブラックユーモアも効いていて更に面白い。冒頭の羊からチャップリンが機械に吸い込まれていく描写なんかはまさにそれ。資本主義社会や機械文明を痛烈に批判すると大抵は労働者の苦悩を描いた重厚なドラマになると思いますが、チャップリンの手に掛かればそれすらもコメディに変えてしまいます。労働者の個人の尊厳が失われ、人間こそ機械の一部になりつつある世の中を笑いで表現するというスタイルはチャップリン以外には到底できないと思いますし、これからの映画界でもそのような逸材は二度と出てくることは無いと思います。

冒頭に物語についての提示こそが1番の主軸で、資本主義社会と個人の幸福との対立関係が存在していたり、劇中のキャラには名前がなかったりと、当時の労働者階級の地位を痛烈に皮肉っている感じがします。更に本編を進めていくと、資本家と労働者の違いが明確で、労働者の昼食、労働、休憩の全てが監視の下に置かれているという状態。更に更に面白いことに、声が与えられている人々にも格差が表されています…………チャップリンの遊び心?皮肉?恐るべし。

本作が1番だと思う理由は、当時の苦しい時代において、喜劇界のスターであったチャップリンが一般人の幸福を描いたことにあると思います。実際に彼自身も一人の労働者として辛い生活をしていた時期があり、そのときの苦労や怒りを喜劇として代弁したような作品だとも云えます。マルクスやエンゲルスのように、チャップリンも一人の市民として、映画監督として、当時の社会と闘っていたのだと思います。本来の労働者の幸福の在り方に対する答えが本作にあると思います。

約90分なのに彼の込めたメッセージは膨大な作品。ワンシーン、ワンカットに全てが詰まっている彼の集大成と云えると思います。過労死や長時間労働等、労働者への考え方が再び揺らぎ始めている今だからこそ、全国民が観るべき名作であると断言します。
かめ

かめの感想・評価

4.2
🕴🏻
さる

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4.5
『人間の機械化に対して 個人の幸福を求める物語』チャップリン作品の中でも特に好きです。
な

なの感想・評価

5.0
記録。
製鉄工場にて、ひたすら単純作業に勤しむチャーリー。完全な監視下で休む暇さえ無い。更にコスト削減のため、新たに導入する予定の自動給食マシーンの実験台になったチャーリーはついに精神的に限界に達し、精神病員へ搬送されることに。
退院後も、勘違いによりデモのリーダーとして逮捕されてしまい拘置所に送られる、釈放後も造船所の仕事で失敗するなど、散々な目に遭い街を彷徨う生活を余儀なくされるチャーリー。
居心地のよかった拘置所に戻ろうと、無銭飲食で態と逮捕されたチャーリーは、護送車の中で浮浪少女と出会う。


機械化の進む時代において労働者の尊厳が損なわれ、人が機械部品のように扱われることへの批判をコメディタッチで描く。
いつも飄々としているチャーリーだけに、毒の効いた強烈な風刺になっている。そして、少女を励ます場面も普段とのギャップがあるためか、より力強く感じる。
有名なラストシーンへ向かって、美しく仕上げられた傑作だった。
Yua

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4.0
セリフはほとんど無いのに、チャップリンの細かい表情と慌ただしい動きのおかげで、全く飽きない作品でした。
何もかも機械化し、まとめたがり、人間らしく自由に生きていくのが難しくなった近代。
そんな時代を思いっきり搔き乱し、必死に人間らしさを強調した労働者と少女が、近代を捨てて2人で生きていこうと歩き出す最後のシーンが印象深いです。
チャップリンの撮る画に飽きない。
み

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4.3
気持ちの良い風刺ができる人なんてチャップリン以外いないのだろうな。
関係ないけどチャップリンて体幹すごいよね。
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