よーだ育休準備中

ホワット・ライズ・ビニースのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

3.0
一人娘の独立を機に湖畔の実家を改装し、夫婦水入らずのセカンドライフを始めようとする。そんな矢先、数々の怪奇現象に見舞われ、次第に夫婦の隠された秘密が明らかになる。


◆恐怖を煽る演出が上手い!

序盤からジワジワ抉るような演出が怖い!僕のチキンハート割増特約を加味しても怖い!

・不穏な隣人の痴話?喧嘩。
・誰もいないのに軋みながら開くドア。
・ラジオやPCが突然スイッチオン。
・バスタブに浮かぶ女の顔…。

サイコな隣人モノなのか、心霊モノなのか、"何がどう展開するのか"わからないまま、心の準備をさせてくれずに気付いたら怪現象が始まってるのってずるくないですか!

ズームを多用する事で狭くなる画角に、抑えられた音響が相まって変に身構えさせられる。あーこわいこわい。


◆Michelle Pfeifferの演技がスゴい!

大学教授の妻・Claireを演じるMichelle Pfeifferの演技力に引き込まれる。

日中独り家で過ごすClaireが怪現象に見舞われ、徐々にやつれていく様子。憑依された様子。夫の秘密を知ってしまった後。どれもこれも迫真の演技。

個人的には冒頭、お隣さんの漏れ聞こえる声を聞いた時の「あらまぁ…!」の表情がツボ。


◆Harrison Fordの配役が効果的!

端正なルックスと鍛え上げられた大胸筋で、Han Solo、Indiana Jones等「ちょっとチャラい武闘派ヒーロー」のイメージが強いHarrison Fordが大学教授である夫を演じる。

軽い雰囲気ながらも芯が通っている頼れるご主人。度重なる怪奇現象に怯える妻を支えて謎に挑む!…のだと思いきや、ただのダメ男・クズ男でした。

●父への劣等感がコンプレックス。
→まぁわかる。
●過去に浮気をしたことを猛省している。
→まぁ、、わか、、る?
●過去に人を殺したことがある。
→え!?わからない!!
●妻を××××××。
→…。(絶句)

なんだよ悪いの全部お前じゃーん。序盤の夫婦仲睦まじい様子と役者効果によって完全に騙されました。本当に怖いのは幽霊よりも生きている人間ということですね。