先日『ミッドナイトスワン』を鑑賞したので、今日は『ミルク』を…。
米国史上初めてゲイを公表しながら公職に就いた政治活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた伝記映画。
監督のガス・ヴァン・サントもゲイをカミングアウトしており、作品に対する力の入れ具合が半端じゃない。
監督は「波乱万丈なミルクの人生を描くには、映画だとあまりにも時間が短くて足りないので、暗殺事件に焦点を絞った」というが、それが大成功というか。もっとハーヴェイ・ミルクのことを知りたくなったし、全く無駄のないストーリーで、あっという間に終わってしまった。
またミルクを演じたショーン・ペンが『ミスティック・リバー』に続いて、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞したのも納得だった。
ラスト、ハーヴェイ・ミルクが殺害される前に残したスピーチ「人生は希望がなければ生きる価値はない。だから君も、君も、君も、みんなに希望を与えなければならない。」という言葉で涙が止まらなくなった。
こんな素晴らしい映画、あってたまるか!