ロック

ミルクのロックのレビュー・感想・評価

ミルク(2008年製作の映画)
4.4
まずミルク本人を画像検索をすると、似てる!ショーンペンて、怖〜い顔してるヤクザなイメージが強いけど、同性愛者で優しさがあり、かつぶれない核を持った男を見事に演じてる。

アメリカで初のゲイを明らかにして選挙に当選し公職者となったミルクの闘いを描いた作品。彼はゲイのためだけでなく、すべてのマイノリティのために戦った。
人間なにからしらの弱みというのはあるわけで、だからと言って押し殺される必要はなく、すべての人が希望を持って生きるべきだということを教えてくれる。
むっちゃ感動した。
これはゲイ差別だけを描いた映画ではなく、何度も何度も負け続け、身の回りのショックな出来事も起こり、脅迫を何度もされ、心ない言葉を浴びされまくっても、それでも闘い続け立ち上がり続けた男の話であるので、感動しないわけがない!さらにそれを実際の映像を混ぜ込み、ドキュメンタリックに描かれるので、カタルシスが倍増している。

もちろんベースはゲイ差別であるので理不尽な差別が大いに描かれる。ゲイの教師を解雇できる条例ができそうやったなんて恐ろしい事件がほんまにあったなんて。
正直、男同士のキスシーンなどには目を伏せてしまう。それに関してはおそらく慣れるもんでもないと思うのでこれからも苦手やと思う。ゲイの人がよくいる有名なところをホモ坂だといって馬鹿にしたこともあった。そのホモ坂も、追いやられた彼らの逃げ場やったかもしれないのに。とても反省した。
この映画を義務教育で見せるべき!
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