感動の作品。
お互いに大事に思いながらも、それを不器用にしか伝えられない父と息子の関係を、脱出系アドベンチャーを絡ませることで、全く退屈させることなく描ききっている。
家族もすべて犠牲にして、洞窟探検に人生を捧げてきた父・フランク。
そんな父の、世界最大の洞窟探検の手伝いをしつつも、素直になれないジョシュ。
父の手伝いも疎かになり、探検の中で犠牲が出た際も父を罵ってしまう。
だがケンカ別れした父を、地底深くに残してきたなか、地上でサイクロンが発生。
大量の水が洞窟に流れ込み、かつ出口は流されてきた大きな岩によって塞がれてしまう。
果たしてフランクとジョシュは脱出することができるのか。
親子の関係はどうなっていくのか。
周りの人にどれほど君の父はすごい人かと言われても、どうしても反発してしまうジョシュ。
ただの反抗期の青年だった彼が、様々な人の死や、冷静な判断の重要性を学びながら、父との関係を見つめ直していく様は感動。
そしてフランクがかっこいいんだ、これが。
的確な判断、広い視野、常に冷静な行動、周りを従わせるカリスマ性。
挙げればキリがないほどパーフェクトマンで、女の私ならいざ知らず、つい息子が反発してしまうのもわかる。
徐々に侵入してくる水から逃れるストーリーなのに、展開が一辺倒ではなく、様々な方法でハラハラドキドキさせてくれる。
やっぱジェームズ・キャメロン最高ね♫
もっと色んな人に観られててもいいはずなのに、なんでイマイチ人気ないのか、ちょっと不思議。
