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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの地球へのレビュー・感想・評価

4.5
夢から醒めない「夢」の中のラブコメディ映画。
 
祭りの前日が延々と繰り返される。
祭りの準備が一番楽しいと感じる人が多いと思うが、その一番楽しい時間が延々と続く、つまり現実ではなく夢であろう・・・
 
この夢の中に閉じ込められた人々はどんな反応をするのか?
この楽しい時間を満喫する、楽しければそれで良いと考える人。
オカシイことに気づき、その謎を解き明かそうと行動する人・・・
 
主人公は、「夢やから現実やからゆうて、所詮は考え方ひとつや。なら、いっそのこと夢の中で面白おかしく暮らしたほうがええのとちゃいまっか」と誘惑されるが拒否。
他人が創った夢は嫌いらしい、そして現実へと戻ろうと試みる。
 
とうとう現実に戻ったと思ったが、イヤイヤ違ったのでしょうか?
まだまだ夢が続いているようです。
夢のループから抜け出せない世界が延々と続く・・・
Dream Forever となる!
 
原作マンガとは異なるところもあるそうですが、夢の世界なのでこれで良いのでしょう。 
「うる星やつら(劇場版)」では本作品が一番好きな作品であり、押井監督作品でも一番好きな作品です。
 
「アヴァロン」も、「機動警察パトレイバー2 the MOVIE」も本作品と同じく現実と虚構(夢)を彷徨う物語。
「たとえ現実ではなくても、それがその人にとって気持ち良いものならば、それはその人にとっては現実ではないのか?」というテーマにたどり着いたと思う。
 
   
近代美術館フィルムセンターの「現代日本の映画監督5 押井守監督の自選シリーズ」で鑑賞(フィルム上映)。
 
 
結局、鑑賞した3作品「アヴァロン」、「機動警察パトレイバー2 the MOVIE」と本作品は全て同じテーマであったと思う。
自らの意志で3作品を選びましたが、偶然ではなく私個人の趣味の世界を選んでいました。
 
 
 
 
 
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