アニメーションの、ひとつの傑作でしょう。原作と別物とかは、どうでもいい。
『ルパン三世』などはとうの昔にこんな改題をやっている。
夢を題材にした作品としても、歴史に残るべきものだ。
夢とはどういうもので、何なのか。その夢の無限ループに選ばれたのが、文化祭準備という祝祭空間の前夜。
これが面白くないわけがない。
押井守監督の趣味丸出しで、セリフもまさに監督の「芸風」だらけ。
大学時代、見てきた友達が「凄い映画だった」と言っていた。だが、その当時はその価値がわからなかった。
しかし、あらためて見てみると、現実と空想や夢と、フィクションの関係を表現した凄い作品だったことが、ようやくわかった。
一作目に比べると、ヒットしなかったのだが、押井守は突出しすぎていたんだなあ。
今なら、海外でも高評価だろう。芸術的だ。