FutosiSaito

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

4.1
 アニメーションの、ひとつの傑作でしょう。原作と別物とかは、どうでもいい。
 『ルパン三世』などはとうの昔にこんな改題をやっている。
 夢を題材にした作品としても、歴史に残るべきものだ。
 夢とはどういうもので、何なのか。その夢の無限ループに選ばれたのが、文化祭準備という祝祭空間の前夜。
 これが面白くないわけがない。
 押井守監督の趣味丸出しで、セリフもまさに監督の「芸風」だらけ。
 大学時代、見てきた友達が「凄い映画だった」と言っていた。だが、その当時はその価値がわからなかった。
 しかし、あらためて見てみると、現実と空想や夢と、フィクションの関係を表現した凄い作品だったことが、ようやくわかった。
 一作目に比べると、ヒットしなかったのだが、押井守は突出しすぎていたんだなあ。
 今なら、海外でも高評価だろう。芸術的だ。
 
 
 
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