猟師と探検隊の友情の話
フィルムセンターにて70mm上映で鑑賞。
70mm! ハイビジョン! 画がとても綺麗。中でも太陽光が照らす朝方の風景のキラキラ。35mm以上の美しさを実感出来る。
ロシアの探検隊と猟師デルス・ウザーラが出会うシーンはスローなテンポでウトウトとしてしまったが、極寒の密林探検は危険なアクシデントがいっぱい。そのアクシデントをデルスの知恵と経験で乗り越えてゆく。ドキドキが潜む壮大な冒険譚。
デルスは背の小さいおっさんだけど、この映画では立派なヒーローになっている。
どんなに鼻が良くても、密林に詳しくても、ヒーローとて人間。おっさんであるデルスにどんどん老いと死の恐怖がつきまとってくる。デルスの強いところだけではなく、弱いところもハッキリと押し出している。
最後の死に際が本当にあっけない。
2時間以上かけて、デルス・ウザーラという一人間の強さ弱さ思いをダイレクトかつ身体に染み入るようにぶつけられた気がする。