さすらい農場

デルス・ウザーラのさすらい農場のレビュー・感想・評価

デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)
4.4
偉大なる[デルス・ウザーラ]の物語
黒澤 明 25作目、100%ソ連出資の大作

森林(タイガ)に生きる猟師デルスは驚異的な洞察力と過酷な自然を生き抜く知恵を備えた男。
太陽と月を敬い、火・水・風と語る
彼が夜空に歌えば、彼方で獣が応える
物静かで謙虚で細やかな気づかいを絶やさぬ美しい心の持ち主。
荒涼と広がるロシアの凍てつく大地は[神宿る自然]
人跡未踏の地を目指す探索は[挑戦する人間の気高さ]
過酷な旅で絆を固くするデルスと隊長との友情は、自然と共に生きる人間の[源流]と忘れられた[畏敬]に満ちている。
二人の出会いは1902年。
実話記録の伝記に基づく物語は
[自然と人間]の在り方を問う。
カラーの黒澤映画では[影武者]に並んで好きな作品。
屈指の傑作です。
たがしかし、
DVDは映像が粗いので、これこそリマスターして劇場公開するべき。70mmマスターフィルムが泣いてます。
そして、なんでしょうかこのジャケ写?
酷すぎる😵これではB級アクションです。
悪意でもあるのでしょうか?
当時のフライヤーがスキャン出来ないなら黒ベタに白文字だけの方がマシ。
なんとかなりませんか?