デルス・ウザーラの作品情報・感想・評価

「デルス・ウザーラ」に投稿された感想・評価

YYYYMMDD

YYYYMMDDの感想・評価

4.8
はじめて観たけど、とても良かった。ソ連が国策として制作費無制限で黒澤に頼んだってすごいな。原作読みたくなった。レンタルDVDなかったけど、4月に出たのね。TSUTAYAで。カピタン〜
黒澤作品と知っていなければきっと判らなかっただろう。今までと全く違った演出の気がした。広大な寒い未開の土地と自然とその四季、そこを住処にする原住民の猟師の自然に対する敬いと恐れと知恵。台詞の一つ一つが詩的で啓蒙的で示唆に富んでいる。探検隊の隊長と先導案内人デルスの関係を素晴らしく描き出す 。少ない台詞で 自然が主役とも言える。第一部が良い。第二部は衰えて行く様で侘しい。デルス·ウザーラが朝青龍に見えた。(笑)
ちぴ

ちぴの感想・評価

4.0
黒澤明が撮ったロシア映画。この響きだけで気になりすぎる。野生と人間って全然違う。人間ってなんて不幸な生き物なんだと思った。かなり観る価値ある。
エレメントに切実な作品は見てると入ってくる

ロシアの話ですがアジアの精神性で語られているのもまた面白い

黒澤さんの映画はとてもスマートで会話などの導入が自然で全然飽きない
映画なのにどこか映画って感じがしないで見れる、、、
ムダがあるようで全くない

隊長とデルスの友情が素敵😌
一

一の感想・評価

3.8
黒澤明監督作品

20世紀初頭のシベリアを舞台に、探検家のアルセーニエフと天涯孤独のゴリス人猟師デルス・ウザーラの友情を描いた叙事詩

全編旧ソ連で撮影されたアカデミー外国語映画賞受賞作であり、監督初の70mmフィルムが使用されている
そして唯一U-NEXTで配信されていない黒澤作品

黒澤映画で全て字幕というのがかなりの違和感だったし、なぜかてっきり戦争映画かと思ってたので二度驚きでしたが、そんなことは観始めたらすぐにぶっ飛んでいく

シベリアの厳しい自然がスペクタクルに描かれており、人間が自然の前ではいかに無力ということなど、奇しくも同じ日に観た『ビッグ・リトル・ファーム』と非常に重なる映画で、自然に対して畏敬の念を忘れてはいけないという監督の強い思いがひしひしと伝わってくる

なんとも言えない厳かな張りつめた空気感が、一見地味なストーリーのアクセントとなり、2時間半近い作品でも全く飽きさせない洗練された画面構成

言ってしまえば地味なくらいほとんど起伏もなく、黒澤作品にしては珍しくエンタメ性は希薄でも決して難しい映画ではなく、静かながらに時に激しく動き出すドラマ性が抜群に効いてくる見事なプロットにぐんぐん引き込まれる

なにより雄大な大自然を捉えた映像美を背景にした壮大なスケール、そしてその美しいシベリアの大自然を有効に使ったショットの連続で、この映画の芸術性が高さがうかがえる

主演のデルスウザーラ役を務めたマクシム・ムンズクさんの味のある繊細な演技が光り、ずんぐりむっくりなフォルムも可愛らしくて好き
大自然の中でも一人で生きていく知恵や能力を持ち、博識なのに素朴で謙虚で愛情深い人間的な温もりのある彼がどうしようもなく愛おしい
観てる時以上に、観終わってから更にじわじわと込み上げてくるような作品でした

舞台やキャストや言語やフィルムサイズなど含め、監督のフィルモグラフィの中でも最も異色の作品と言っても良いかもしれませんが、モノクロでもなければ三船敏郎 仲代達矢 志村喬などのお決まりの錚々たるキャストがいなくとも、これほどの映画が撮れるということをまたしても世界に知らしめた一本ではないだろうか

〈 Rotten Tomatoes 🍅73% 🍿94% 〉
〈 IMDb 8.3 / Metascore - / Letterboxd 4.1 〉

2021 自宅鑑賞 No.149 GEO
いや~面白かった!👍️

ある種 有名な作品ので多くは語りませんが、時代を越えてもガシガシに伝わってくる 黒澤明の超人的クリエイティブな才能を凡人の自分にも解る様に突き付けてくるスゴい作品。

太陽、大地、風、炎。
当時地図に載ってないロシアの未完の大地における、森林やツンドラの厳しい気候と表裏一体の美しい背景…。
まさに『シホテ・アリンの大地の民』そのものの猟師で山師の尊く気高いデルスの生き様とロシア人将校との友情。

古い映画は知らなかった事を教えてくれたり、忘れちまった何かを思い出させてくれる様な とても好きなタイプの映画で、多分 また何年後に観ると思います~(^^)

このジャケ良くないな~😅
ぱね

ぱねの感想・評価

4.4
1902年ロシア、探検家・アルセーニエフは地誌調査のため、隊員を率いてウスリー地方に赴いた。広大で美しい自然の中、彼らは夜になると野営をし休息を取っていた。
ある夜、彼らのキャンプにゴリド人のデルス・ウザーラが現れる。デルスは変わり者で不思議な老人であったため、当初隊員たちは彼に警戒心を抱く。しかし、デルスの自然に対する価値観や、彼が持つ圧倒的な知識、洞察力を目の当たりにし、次第に彼らはデルスに魅了されていくのであった。

この映画の原作者はウラディミール・アルセーニエフというロシアの探検家で、彼が実際に先住民であるデルス・ウザーラと共に沿海地方を探検したときの記録が原作となっている。それを見事に映画として落とし込み、持ち前である芸術性溢れる映像を異国の地でも展開させた人物こそ、我が国日本が誇る最大の映画作家・黒澤明である。
一言で言うと、最高傑作だった。

黒澤明の映画は高校生の頃にほとんど鑑賞したが、本作は今回が初見で、また僕には「黒澤と言えば時代劇!」という固定概念があったため、スタッフ、出演者、ロケなどすべてが海外ということで、「退屈そう」という先入観を持っていた。しかし、蓋を開けてみれば素晴らしい映像作品で、「さすが黒澤明」と改めて唸らされた。色彩感覚と映像美が圧巻で、黒澤のカラー作品では最も好きな作品になった。

それにしても、後期(『赤ひげ』以降)の黒澤作品は本当に詩的で繊細な映画が多い。
恐らく彼は本来画家を志していたため、晩年になって本当に創りたいものを創ったのだろう。しかし悲しいことに、その多くの作品の制作会社が海外の会社で、さらに黒澤プロが困窮に至った際に支援したのも海外の著名人たちだった。
『羅生門』で海外に認められ、黒澤の最後の夢を叶えるために支援してくださった海外の映画人たちに心から感謝する。
tofu

tofuの感想・評価

4.0
厳然たる自然が美しい。
その厳しさの中、粛々と語られるデルス・ウザーラの生き様もまた、美しい。
見始めた頃は、自然や友情の美しさに心惹かれた。
主人公が渡した銃が原因で、デルスが強盗に襲われて命を落としてしまう。
良き友人が埋められていくのを見守ることしかできないラストシーンは人生の不条理さを感じた。
taka

takaの感想・評価

3.5
本物の自然というものを初めて見た気がする。。
>|