タル・ベーラに感銘を受けて作ったと聞いて楽しみに見たんだけど全然違ったっつーか「エレファント」の方が圧倒的にタル・ベーラってたと思った。
ディテールで見せる映画ではなく全体で語る映画なのかな、こういう筋のない映画も好みではあるけれどそういう映画はシーンに魅力や強度があったり、全体像を抜きにしても瞬間瞬間に見応えみたいなものが少なからずあるからこそ見ていて楽しいんだが今作はそういう面でかなりキツかった。。
生活感のない状態で非日常的な空間をウロウロしているという違和感と、延々と同じ角度でほぼ変化のない状況を映し続ける演出が〈微妙に動いている写真集〉に見えてきて飽きた。
淡々と代わり映えのない展開と無意味な会話が続き、本人たちにしかわからぬような、あるのかないのかさえもわからぬ目的を目指して道に迷いながらウロウロしているっつーのは俯瞰から見た〈人生〉なのだろうか。
興味もない他人の人生ならば、自分のでさえ俯瞰で見るのならば、主観では一生懸命悩みながら1秒1秒必死に生きている人生っつーのはこんなにもつまらない、味気ないものなのかもしれない。
見てられないほどつまらないわけじゃないけど他にやることがあるならそちらを優先したいくらいには苦痛だったし、最後まで見たけど見てる間は途中からどうでも良いとすら思っちまった。(；・∀・)ごめんなさい！
