1998年のサスペンス。ジョン・グリシャムが書き下ろしたシナリオを原作としている(法廷シーンはほとんどない)。弁護士リック(ケネス・ブラナー)は、車が盗まれて立ち往生していたマロリー(エンベス・デイヴィッツ)を助け、彼女の父親ドス(ロバート・デュヴァル)からストーカー行為を受けていると相談を受ける。リックはディクソンを病院に入院させるが脱走し、リックとマロリーの周りで脅迫めいた事件が起きる。
私立探偵役にロバート・ダウニー・Jr、マロリーの元夫役にトム・ベレンジャー、リックの助手役にダリル・ハンナ、リックの妻役にファムケ・ヤンセン(気付かなかった)。
原題は「The Gingerbread Man」。ジンジャーブレッドマンは人型のクッキーでアメリカの民話。本作ではディクソンが幼いマロリーに読み聞かせたという設定。
それなりに緊迫感はあり、リックは本件に先立ち、警官を撃った依頼人を無罪にしており、警察から嫌われているのが伏線となっている。ただリックの怒りっぽいキャラはやや疲れる。
何よりマロリーは初っ端から行動が怪しく、邦題も相まってストーリーの想像がついてしまう。原題では日本人には意味不明ではあるが、この邦題はネタバレ直結。センスのない邦題も数多いが、個人的にはあり得ない邦題第1位。
