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大殺陣 雄呂血のTsutomuZのレビュー・感想・評価

大殺陣 雄呂血(1966年製作の映画)
3.2
阪東妻三郎の雄呂血と比べると殺陣も脚本も見劣りする。

ラストの殺陣は見事だが、雷蔵のはリアルになりきれない優雅さが残っているのが逆に足を引っ張っていないか?
市川雷蔵の殺陣の集大成と言われる本作だが、時代を考慮すれば、これまでのチャンバラ映画のようなものではないリアルな泥臭いものにしようとしていたのかなと推測するけど、成功しているとは思えない。

これ以降市川雷蔵は月代を剃り丁髷を結った侍を演じることがないとの指摘は重要だと思う。

藤村志保 必要?
藤岡琢也 なんだったの?
もう一人の真犯人はどうした?
と脚本に難あり。
話のスジが藤沢周平の作品みたいだった。

雛人形で人形流し人身御供とくるから、ラストは女雛男雛だけになるのは良い。
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