みおこし

宝島のみおこしのレビュー・感想・評価

宝島(1950年製作の映画)
3.4
ディズニー初の全編実写作品として知られる本作。小さい頃になぜかエンディング15分だけが間違って録画されたVHSを観た記憶があって、多分この映画かなと思っていたら、やっぱり大正解(笑)。ということでオチは何となく知っていたけど、全部観るのは初めて!

少年ジムは両親が営んでいる宿屋で、ひょんなことから宿泊客が持っていた地図を目にする。そこには財宝が隠された孤島の位置が記されており、ジムは知り合いの医師や土地の領主の協力を仰いで、宝探しに出かけることになるが...。

スティーヴンソン原作の名作冒険小説の映画化ながら、私は原作を読んだことが無いからか、登場人物の理解が遅れてあらすじを掴むので精一杯。子供たちの鑑賞にも耐えうるように作られているのだとは思うのですが、大人でも人物背景をとらえるの苦労するってことはきっと子供たちも大変だろうな、と...(笑)。とはいえ、主役のジム(演じるボビー・ドリスコル少年は後に『ピーター・パン』の声優に)と、曰く付きの片足の荒くれ者シルバーの二人が圧倒的に存在感があったので、この二人の動向をつかめていれば多分問題ないかと!シルバー役のロバート・ニュートンの"海賊感"、今見ても本当に素晴らしいです。あの浅黒く日焼けした肌と、それとは対照的に不気味に光る真っ白な歯、そしてきっと汗の匂いが染み込んでいるだろう臭そうな洋服...(笑)。後の『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの海賊映画全てに共通する要素が盛り込まれていました。

ラストに至るまで、怒涛の戦闘シーンが続いたり、ちょびっと流血シーンもあったりと今のディズニー映画からするとかなりびっくりな描写の連続でしたが、まさに爽快な冒険活劇という感じで楽しめました!
みおこし

みおこし