アキラナウェイ

ローズマリーの赤ちゃんのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
4.1
【ほら、ホラー、怖くないヨ】
第19弾!!

サスペンス?
オカルトホラー?

ロマン・ポランスキー監督って、シャロン・テート事件の!?シャロン・テートが殺害された当時に身籠っていたのは、彼の子供だったのか…。事件の概要は知っていても、脳神経シナプスが今ようやく繋がって鳥肌立っちゃった。

この作品の米国公開が1968年6月12日。シャロン・テート事件が1969年8月9日。何だか赤ちゃん繋がりで、因果を感じてしまう。

NYのアパートに引っ越してきたローズマリー(ミア・ファロー)と夫のガイ。幸せな新生活を送りながら、待望の赤ちゃんを授かった夫妻。しかし、その前後から奇妙な出来事が起きるようになり—— 。

ローズマリーを演じたミア・ファロー。
中盤から、髪をバッサリ切ったベリー・ショートが素敵。「カイロの紫のバラ」でも感じたけど、声が特徴的。精神的に追い詰められていく中でどんどん痩せていく役作りも凄いが、白塗りし過ぎだし、目のクマメイクがやり過ぎだよぅ。病んでる感はバッチリだけど。

ローズマリーが見る悪夢の映像表現が素晴らしい!!

本当に夢ってこんな感じ。
不条理で不気味な感覚が、まさに夢を見ている気分にさせてくれる。

隣人の老夫妻が度が過ぎる程のお節介の世話焼きで、まぁ、ババアがよく喋るんだわ。メイクもド派手だし。

悪魔崇拝。

親切に思えていたあの事もこの事も、全てが疑わしくなり、夫すらも信じられない。

疑心暗鬼に陥っていくローズマリーの心情が実によく描けている。

これは、怖いわ。
音とか映像で怖がらせるのではなく、
笑顔の裏側に潜む、人間の闇が怖い。

人から勧められたものを疑いもせずに飲んじゃダメだね。

そこの女子!
さっき知り合った男が持ってきたグラスで乾杯って展開になったら、そいつのグラスと自分のを交換させるか、毒見させようね。

毒見、大事!!