mjnk

ローズマリーの赤ちゃんのmjnkのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
4.2
2021/02 CS録画。ポランスキー監督作。ローズマリーと夫ガイは新居に引っ越すが…。有名作ですが内容を知らないままようやく観ました。何これ怖い…。怖すぎて引きました。

ローズマリーが可哀想すぎて「夫にそのコーヒーかけてやれ!」とか「何でもいいから家を出るんだ!」と何度思ったことか!
ローズマリーは夫とのバランスを取りながら上手くやろうとしているように見えるし、状況の打開を試みたり抵抗もする。お陰でローズマリーにイライラせずに観れるけどそのぶん可哀想だし、「引っ越してきた時点でアウト」と言うしかないのがもう…。

でも最も怖いポイントとしては「これはすべてローズマリーの妄想」と言えてしまうこと(物語としては一応は答えを用意してくれていますが)。話を取り合わない夫や、自然な流れのようにしてどんどん孤独になるのが凄く怖いのに、もしもそっちが正しかったら…そう考えると本当に恐怖。
しかも物語のラストを観た後ですら「これは現実的な事に当てはめるとこういう事かも」と簡単に思い至れてしまうのも怖い。

あと、細かい事のしんどさポイントも結構高くて(あの朝や髪の毛、帰宅した時の夫婦の日常的行動とか、ローズマリーの友人に対する夫の発言とか)、そういう部分にも地味に追い詰められる気持ちでした。

本当に引いた。
さすがです、ポランスキー。
mjnk

mjnk