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ローズマリーの赤ちゃんのビゴのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
4.2
心理的崇高ホラー。
ちょっと曰く付きのマンションに越してきた、新婚イチャイチャなローズマリーとガイ夫妻。
しかし2人の新婚生活に水指しまくる、親切押し売りなお隣さんのカスタベット老夫妻のお陰で、徐々に生活の全てが崩れ始める。
念願のマタニティライフが始まるも、なんか不穏。そしてその不穏は後半に向かって徐々に大きくなっていき、最後は…汗
って作品。

~見所と感想~
不穏の正体が、ローズマリーのマタニティブルーから来るものなのか、はたまた本当にローズマリーの考えてる通りなのか…そこの演出が上手すぎて、視聴者も最後まで疑心暗鬼。
ローズマリーの疑心と相まって感情移入しすぎます。
この疑心がこの映画のツボ。
化け物とかグロとか一切無いけど、心の底から恐怖を感じ取れるホラーとなってます。
やっぱり本当に怖いホラーってこういう作品だと思う。
刺激的な先品を求める方には物足りなさを感じるかも。

~余談~
ポランスキー監督邸襲撃事件はこの映画製作の翌年。
その事件は有名なシャロンテート殺害事件の事。
シャロンテートはポランスキーの嫁さんです。
ちょうど8ヶ月の妊娠中だったシャロンテートが被害者だった事と、サタニズムなマンソンファミリーが起こしたことにより、この映画は呪われた映画とも呼ばれておるらしい。
本編でも『代償は出世…』と言ってることもあり、とても偶然とは思えない。
実際因果関係は無いのかもしれないが、なんとも痛烈な事件であった事と思う。
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