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ローズマリーの赤ちゃんのnjrのネタバレレビュー・内容・結末

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

レコードをかけて、柔らかい照明のもとソファに横たわって本を読むところ、素敵なシーンだなあ…とうっとりしたらうるさいおばちゃん達押しかけてきて主人公と同じ顔になった。笑
本の上に座るひと、というか人のもの尻に敷くひととは絶対仲良くなれない…いやしかし悪いひとではないのもわかる…

あと全体的に撮影が大好き。
悪夢のシーンでベッド下をカメラが通り壁の宗教画を映すとこ、生レバーを貪る様が鏡面加工されたトースターに反射するショットは「ひゅ〜!」って声出ちゃったよ。
電話ボックスの、おじさん後ろ姿からの振り向きが主人公の横顔に被るやつも、カメラマン×主人公×おじさんの息ぴったりでぞわぞわするったらない。どう撮るのよこんな一体感。良、、!

友達3人が味方になってくれて、旦那を追い出し、泣き止ませようともせず話聞いてくれるシーンも超良かったなあ。唯一の救い。

もっと怪奇現象とかが出てきて悪魔だー!ってなるのかと思ったら、些細な不安の積み重なりに一冊の本が火をつけるような流れで、人はこうやって陰謀論にのめり込むんだろうなと。リアル。

彼女は殴られたり監禁されたわけではないし、一見、気が狂うほどつらい目に遭ったようには見えないかもだけど、子供を宿すのはただそれだけで不安や抑うつを伴うんだろうな〜と思ってたらラストまさか過ぎた。エンドロール終わるまで主人公の幻覚幻聴だと思ってた。
シナリオと演出のバランス感覚にまんまと騙されるやつだね……やば……
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