夏だし暑いもの。ホラーで1本キメちゃわないかい?
小学校1年くらいの時に母が見ててトラウマになった映画。
昔は「見ると呪われる」って噂だったけど30年経てば雑誌で「おしゃれ映画」枠の常連になっており、その点では時代の流れを感じますわ。
当時のポランスキー監督の妻が斬殺されたり、撮影場所でジョンレノン殺害などのいわくつきなイメージが昔は先行していた。
昔は呪いの映画とか曲とかはポピュラーなTVネタだったよね?ね?
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前置きはさておき。
細かい設定は「どう考えてもこいつら怪しいし不自然だろオーイ!」なとこはあるものの、今見てもさほど古さは感じない。
そこは精神バランスを欠いた妊婦をうまく演じたミアの演技と美貌、ファッション。
そして呪いのシーンの映像感覚の不可思議さではないかと思う。
どなたかがネットで書いてましたが、都会での核家族での妊娠生活の苦しさ、旦那が仕事でかえりみてくれない寂しさと夫婦間のズレはいまでも共通する感覚じゃないだろうか。
妊婦さんからしたら私の子どもはちゃんと産まれてくる?って不安を少なからず感じたりするもんだと思うのでそこの恐怖を広げるのは普遍的で面白い。
つまるところ、心理的に完成度が高い作品と言える。
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余談だけど、悪魔にレイプされるシーンけっこうちゃんと覚えてたのに、ラストは主人公が発狂して赤ちゃんとマンションから投身自殺するっていう全く違うストーリーで記憶してた。
小学生に見せる母もどうかと思うけど、なんでそんなラストに記憶を書き換えてるのか怖いよ自分!と思った次第…