蔵なもし

ローズマリーの赤ちゃんの蔵なもしのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
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シングルマザーの奮闘を描いたラブコメディのようなタイトルだが、まったくの見当違いであることを冒頭の不穏な雰囲気が知らせてくる。

主役のローズマリーがとにかく愛らしい。しかし、彼女を取り囲む状況が全然愛らしくない。ローズマリーが愛らしいほど、周りのいびつさが際立ってくる。

ホラーのようだが確信的なものはなく、スリラーのようだがグロはない。
ただし、それにも増して精神的な怖さやグロさがプレッシャーをかけてくる。
我が子を身ごもった母親は、どうしたってその子を守ろうと奮闘する。ラブコメではなかったけれど奮闘はしています。

そして、母の愛はあらゆる不条理を超える力を秘めているのだと教えられました。