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ローズマリーの赤ちゃんのメルのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
3.7
ミア・ファローの初主演作ということで、若妻役のミア・ファローが少女のように可愛い。
ファッションも60年代のものだけど今見ても十分にオシャレでワンピースの襟やボタンまでハイセンスな雰囲気が伝わって来てそれを見るだけでも楽しかったし、ミニのマタニティードレスがベリーショートのヘアスタイルにぴったりでした。

グロテスクな場面はほとんど無く、お隣のお節介な老夫婦が段々と鬱陶しくなる頃にはローズマリーのお腹も大きくなり、赤ちゃんは無事産まれるの?とか、どんな赤ちゃんなの?とゾワゾワして来る。

夫として最低の男に唾を吐きかけたところで現実は何も変わらない訳だけど、ローズマリーにとってはどんな赤ちゃんでも愛する我が子なんだというのがほんの少し描かれていて救われた。

ロマン・ポランスキー監督のこの撮影が長引いて当時結婚していたシナトラとの作品に出られなくなり、結果的にこの撮影中に離婚することになったとドキュメンタリーでミア・ファローが語っていた。
そんな事も考えながら見ると何だか見所の多い作品でした。
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