台詞が詩の様だったり、舞台の台詞みたいだったり、音楽の入れ方も劇の様だったりする20年前の味のある邦画。
おしんの頃から田中裕子の透明感と芯の通ったヒトトナリが好きでずっとファンだったから見たんだけど、映画でも実年齢でも50歳の田中裕子さんは相変わらず可愛らしい。坂を駆け登り自転車で走り回り早朝から２つの仕事を掛け持ちして懸命に働く姿も印象的で、ハッピーエンドを願わずにはいられなかった。
働いて読書してモノトナスに生きる。
それが彼女に与えられ、彼女が選んだ人生なら、その中に幸せがありますように。
追記、渡辺美佐子さん役に、惜しまぬ愛をみた。伴侶に何が起ころうと最後まで思いやるって現実ではなかなか難しいよね。
