いつか読書する日の作品情報・感想・評価

「いつか読書する日」に投稿された感想・評価

sakikas

sakikasの感想・評価

3.0
冒頭、明け方の長崎を牛乳配達で駆け回る田中裕子。もうそれだけで画になってる。岸部一徳と大雨の夜にしけこむシーンはなかなか忘れがたいものが…話はイマイチ乗り切れないが、田中裕子好きにはたまらないね。MXのキネマ麹町、あなどれん🧐
いみ

いみの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

よかった。
田中裕子がとにかくよかった。
坂道、たくさんの本、牛乳配達とスーパーマーケットのレジ打ちパート
慎ましく生活するルーティーンな毎日…
だけど心はずっと一人の男(高梨槐多)を想い続ける。

認知症、児童虐待、(多分)癌末期患者の看取り…
さまざまな現代の暗闇を描くもあまり不幸風ふかすことなく淡々とうつしていく。

二人は呪縛から解放されて結ばれるが、次の日に子供を助けて高梨は死んでしまう。
水から引き上げられた彼の顔は笑っていた。

美奈子は今日も牛乳を配達する。
もう住んでいない彼の家にも新しい牛乳を古い牛乳と入れ換える。お供えのごとく入れ換える。

「これからどうするの?」仲良くしている年配の知人から聞かれ
「本でも読むわ」
と答える美奈子。

階段を前に「よしっ」気合いをいれて走り出す。

彼女にとっては今も昔も好きな人を想い続けることは変わらない。
たった一夜のあの出来事を胸に、彼女は今日も走っているのだろう。

胸に静かに響く大人の、日本の、ラブストーリーだった。味わい深かったです。
takumiy

takumiyの感想・評価

3.5
熱く切ない。

このレビューはネタバレを含みます

https://umemomoliwu.com/ituka
ジェイ

ジェイの感想・評価

3.1
[感想]
岸部一徳主演とは珍しい。元が、ミステリアスな存在だから、掴めない男という設定にリアリティを見いだせる。内容は大人の恋愛すぎて、俺には共感できなかったが、岸部一徳の演技が堪能できたし、結果オーライってことで。
岸部一徳の演技ってコメディ路線の作品の方がやっぱり似合ってると思うけどな。
つぶ貝

つぶ貝の感想・評価

4.1
切ない、切ない

このレビューはネタバレを含みます

_
全体的に静かで穏やかな映画なんだけどどこか惹かれるものがある。不思議な魅力だなぁ。録画、消そうと思ったけど消せないや

50年もお互いに想い続けるって想いの強さ。誤解。両親。全てのシーンにコメントを入れたくなる。台詞だってそうだ。好きではないと思ったラストの山場も、何度も見るうちに見方が変わってくる。そんな予感がする。

でもやっぱり1番印象的なのは美奈子の部屋の本棚を槐多がハッとした表情で見つめるシーンだよなあ。全てが詰まってるよ。



『私には大切な人がいます。そう思っている私のことを知って欲しいと思うこともあるのです。』

『私には大切な人がいます。でも私の気持ちは絶対に知られてはならないのです。』

どちらも本心なんだろうなあ。

『ずっと思ってきたこと、したい』
『全部して』
長崎の坂道が印象に残る切ない映画だった。高校時代から想い続けた中年男女の恋を描いた大人の恋の物語。

サイドストーリーとしてネグレストや認知症の老人など社会問題を絡めつつ、長崎の坂道が効果的に描かれていて何かアップダウンな人生というものを感じさせる仕掛けになっていたと思う。

青春時代からひきずった恋は切ないよなと思う。しかも生まれ育った同じ町でお互いに歳をとっていく。やっと結ばれた矢先の不幸。でも岸部一徳の最期の笑顔が印象的だった。悔いはなかったんだろうと。

正直、非常に地味な映画ですが、主人公の田中裕子と岸部一徳がどちらも心優しくて苦労人の役なので結ばれてほしいと願わずにはいられませんでした。

「いままでしたかったこと、全部して」
>|