星降る夜にあの場所で

都会の叫びの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

都会の叫び(1948年製作の映画)
4.2
星降る夜に押し入れ探検隊 30

大好きな名作「汚れた顔の天使」同様、結果論ではあるが最後は未来ある少年を更生の道へと導いていく演出が素晴らしい。
善か悪かというより、いつの日からか追う者と追われる者という道を歩むようになってしまった二人の男(恐らく近所の幼馴染)の胸中はいかに…
シオドマクの他の秀作同様、男っぽい無骨な感じのする伏線回収の仕方がお気に入り♪
ヒッチやラングほどの評価に恵まれていない映像作家ですが、もっともっと評価されるべき!

GFでエミリオ・バルジーニを演じ強烈な印象を残した、リチャード・コンテ。
「オリーヴの下に平和はない」で書いた当然といえば当然の法則が本作でも成り立っています。
若かれし頃のコンテ、男前です(^-^)
性根の奥まで悪に犯されてはいるが、母親の前ではしおらしい息子であり恋人の前では純粋に愛の言葉をささやく八方ふさがりの男を熱演。
付線回収要員の1人としてちょろっと登場するシェリー・ウィンタースが身に纏っているヒョウ柄の毛皮は、現在マダムシンコ会長の川村新子さんへと受け継がれています(笑)