ピーター・イェーツ監督と言えば私的には『ジョンとメリー』や『ドレッサー』が印象深いのですが、この映画は『ジョンとメリー』の前年の作品。映画監督になる前は、プロのレーサーだったこともあるイェーツ監督ならではのカーチェイスが特に有名な本作
『ブリッツ』
主役はスティーブ・マックイーンですね
え?シカゴ?
でもこの坂道はサンフランシスコ??
???
となりますが、そうこうしているうちに話についていけたのでホッとしました。
それにしても…
警部補ってこんなに走る役職だっけ?
そんなスティーブ・マックイーン
感情が死んだ男
警部補だけど、やっぱりアウトロー
警察って組織力で勝負しそうだけど、銭形警部みたいに待てえーーーいルパーーーン!!!
🏃🏃🏃🏃🏃💨💨💨
って感じにならなくて、殺し屋だってサシで勝負するくらいには単独行動します。
警部補ってこんな役職だっけ?
そうだっけ?
この事件、手掛かりが無さすぎてびっくりします
マフィア側を極力観せないのがいいですね
実に不気味でした
中盤にさしかかると
え!?
という展開になるのですが、そこはそれ。ミスターアウトローが上手いこと無茶苦茶やってくれます。さすがです。
見晴らしも良く対向車もいない一直線の田舎の農道で、調子に乗って車をぶっ飛ばしていたら、水路の上の段差に気付かず
ガッコン!!!
となった経験ありますか?
私はあります
そんな苦い記憶を呼び起こす、サンフランシスコの坂道をガッコンガッコンしながら疾走するカーチェイス。さすがサンフランシスコ。ガッコンのレベルが農道の比じゃあない
うねる白煙
締めるシートベルト
狂ったように泣き叫ぶタイヤに
ぶっ飛んでいくホイールカバー
そして農道もびっくりのガッコン
このカーチェイスは確かに迫力ありましたよ。さすがですねイェーツ監督。
悪党と言えば高飛びがつきもの
高飛びと言えば空港なわけですが
あれ?
昨日もこんなシーン観たぞ!?
もしかしてマン監督、これ真似た?
となりますが戻ってきた戻ってきた。一安心です。単独行動がゆえに手に汗握るラストの攻防はなかなかでした。
それにしても…
警部補ってこんなに走る役職だっけ?
パチーノといいマックイーンといい、みんなよく走るけど、警部補ってこれで合ってる?
後半のめくるめく展開は強引だけど、権力を毛嫌いする武骨なアウトロー・スティーブ・マックイーンのイメージがそのまんま前面に押し出されていた、そんな骨太のガッコン映画でした。