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インディアン・ランナーのmhのレビュー・感想・評価

インディアン・ランナー(1991年製作の映画)
5.0
問題ばかり起こす弟をめぐる兄弟もの。
弟はベトナム帰りという設定なので「ジャックナイフ」とかそういう系統かと思って借りてみたけど、どっちかというと「リバーランズスルーイット」の(この映画の公開当時の)現代版みたいな感じだった。
随所にカントリーソングが流れてて、そのストーリー(と、デニスホッパーの存在)もあいまってアメリカンニューシネマといったおもむきも。
出演者は十年後にブレイクするヴィゴモーテンセンをはじめと超豪華。チャールズブロンソンめちゃ渋い使われかたしてる。
うれしくて絶叫するぶっ飛んだヒロイン役のパトリシアアークエットがかわいかった。
脇役にいたはずのベネチオデルトロ見つけられない。
・逃亡犯を撃ち殺すくだり。
・弟の行動動機。
・クライマックスにおけるバーでのやり取り。
・幻覚のように現れるインディアンランナー。
これらが具体的になにを意味しているのかよくわからない(もしかすると字幕翻訳者が下手かもな)んだけど、なんかわかるような気がしてしまう力技のうまい脚本。
ひげ面のおばさんとか細部がはりきりすぎなきらいもあるけど、バランスがいいんだよね。
監督は脚本も手掛けたショーン・ペンで、ブルーススプリングスティーンの「Highway Patrolman」がもとになっているのだそう。歌詞の和訳を読むと、なるほど内容そのままだった。
そこで陰部はなくていいんじゃねが二回もあった。
これは理屈抜きでめちゃくちゃ好きなやつだった。
面白かったなぁ。
mh

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