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インディアン・ランナーのchipのレビュー・感想・評価

インディアン・ランナー(1991年製作の映画)
3.8
友達から勧められての鑑賞、
衝撃的な作品でした。
ショーン・ペンの初監督作品なんですね、
彼は出ていませんが。
優しくて優等生の兄ジョーと
小さい頃からやんちゃだった弟フランクの兄弟の物語…


何と言っても若いヴィゴ・モーテンセンの鋭い目つきや狂気がすごい!
電話の連絡をしにきた隣人を罵る、
パーティにきたセレブの車に火を放つ、
彼女を突然どなりつける、
そして…バーの主人を何度も何度も!!無表情で!
ベトナム戦争のショックなのか?
持って生まれたものなのか…?
それでも酔って時々涙を流す、
兄が運転する車であやまる、
そんなこともあるから…
皆と同じように暮らしたい気持ちは少しはあるのかもしれない。。
でも…


兄を演じるのは、デヴィッド・モース。
幼い頃の弟を思い浮かべながら
なんとか弟を更生させようとする…
彼の悲し気なやるせない表情を見ていると、
本当に弟を心配しているのがわかる。
でも…


ふたりの父親をチャールズ・ブロンソンが演じていました~
あまりにも穏やかな役柄だったから、
彼だとわからなかったです。
床のネジが緩んでいる…
それだけを言い残して逝ってしまった…


大きなアメリカ国旗をバックに走り去る車や
時折現れる先住民、
派手なシャツを着て自転車に乗るヴィゴ、
リアルすぎる出産シーン、
酔っぱらって目がうつろなヴィゴは全裸でした…
くわえタバコがよく似合う。
印象的なシーンが随所にありました。


普通の幸せを持つジョーは
「人世はいいものだ」
とフランクに言いたかったのですよね。。。
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