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ハリケーン・クラブのkazataのレビュー・感想・評価

ハリケーン・クラブ(1997年製作の映画)
3.5
劇場公開時タイトルとDVDタイトル(『ハリケーン・ストリート』)が違うんで、Filmarksに載っているのに気づかなかった本作を振り返りレビュー。
(なんだか相米慎二の『台風クラブ』の英題みたいになっていますね…笑)

個人的に超絶大好きなトッド・ソロンズ監督作『ウェルカム・ドールハウス』で田舎の不良を演じていたブレンダン・セクストン三世の主演作で、サンダンス映画祭で観客賞&監督賞&撮影賞を受賞した本作。
(この頃のサンダンス映画祭って勢いがあった記憶…)
(改めてブレンダンの出演作を調べてみたら『スリー・ビルボード』にチラッと出ていたことを今更ながら知るという…)


N.Y.のスラム街で暮らす万引き常習犯の少年たちのcoming of age物語。
(『ウェルカム・ドールハウス』のラストでN.Y.へと家出したブレンダンが、本作でN.Y.から出ていくことを夢見る不良少年を演じているという繋がりがニクい!)

暴力、貧困、90年代末の時代的な閉塞感ゆえの息苦しさと、主人公少年の思春期メンタルとが重なって、見事な青春映画になってる!
……と、DVD初見時の高校生だったあの頃の自分は感動していた記憶があるのだけれども、、、今見返してみるといろいろな甘さや荒さも目立つ。
(『KIDS』と比べるとどうしても弱いというか幼く思えちゃう…)

それでも、自分も青春時代にやっておきたかったシーンが多々あって、ノスタルジックな気分に浸ることができました!
(自転車乗ってたらローラースケート履いた女の子が来て掴まれるとか最高じゃん…)
(秘密基地的なたまり場っていいよね…)
(本作に出てくる彼らはN.Y.から出ていくことを夢見ていたけども、あの頃の自分はN.Y.に漠然と憧れていたっけなぁ…)

まぁ、物語的に行き着く先は昨日見た『Low Tide』と同じというね。
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