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クィーンのfunのレビュー・感想・評価

クィーン(2006年製作の映画)
3.7
プリンセスダイアナのパパラッチに追われ続け王室を離れてもなおつきまとう元妃の悲しき宿命と衝撃的な死。
ダイアナサイドの話はよく仰天ニュースみたいな番組で取り上げられてたり何年かごとに新たな事実とかなんとか特集されていたのと、漠然とエリザベス女王が国葬をなかなか認めなかったって言うのは情報として入っていたけれど、ダイアナの死から1週間の間にこんなにいろいろな事があったとは。
女王個人としてのプライドだけではなく、女王はこうあるべきと求められて来たであろう生き方や夫であるフィリップの意見もたてなくてはいけないような流れでなかなか国葬と女王としての国民への表現の仕方…対応が遅れてしまったのかなとかなりの戸惑いと葛藤が感じられました。
年端もいかない頃から国と国民を思い、そして時代と共に自分を変えることを受け入れたところや以外と四駆なんかを自分で運転したり(整備もできるみたいな発言もあったり)頑固なだけではなく非常に魅力的な方なのだなと改めて私個人の意見ですがとても好感が持てました。
子供に花束を渡されるシーンなんて気づいたら涙溢れていました。
改革派であったブレア首相とのやりとりもなかなか良いものでした。
見ていて終始えーって思ったのはもともと知識として知ってたけどやんちゃな空気読めない発言や行動の多いフィリップの発言、こんな時こんな事言っちゃう?サイコパスか⁉︎と恐怖を覚えました。ダイアナのために献花された沢山の花や写真などを見ててもたぶん何とも思ってなかったんだろうなというのがよく伝わりました。
頭の中は鹿狩りのことばっかり。
それから役者みんな実際の人物にそっくりだったけどチャールズだけもう少し着っ鼻をしてでも似せて欲しかった。
チャールズはあの美しいダイアナよりカミラへの愛を諦めきれずダイアナを不幸にした張本人であまり全然共感できませんでしたがこの作品を見て、ダイアナの母親として、一人の女性(恋愛対象としては成立していなかったようですが)として尊敬をしていた発言にはとても好感が持てました。
ヘレン・ミレンはやはり最高の女優です。
気品と美しさ唯一無二!
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