トトCINEMAライフ

ドクトル・ジバゴのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)
4.0
今まで縁が無く初観賞でした💦

「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」のデヴィッド・リーン監督作の、まさに超大河ドラマ

ロシア革命に翻弄される男と女の恋愛、その家族の数奇な運命を実に情緒的に描いた有名作品だ…

派手な戦闘シーン等が多い訳ではなく、革命下における思想のぶつかり合いが及ぼす人民への影響たるや凄まじい…

日本的に言えば(維新)なのだろうが、幸いと言うべきかこの国ではそういう経験は無い・・・

またロシアの広大さにも、他の映画で描かれるアメリカや中国とはまた異質な驚きがある…一番は、やはり"寒さ"だろう

人間とは、あんな過酷な環境下でも生活し生き延びれるのかと、改めて しみじみ感じ入った

スペクタクル作品として、もの凄いスケールのエキストラ・人数が映り込むが主要キャストの存在感や表情や目の演技が凄い

濃い顔俳優の代表格とも言える名優オマー・シャリフ

観賞済みだった好きな作品「華氏451」で感情を抑えた近未来的な役柄とは一変した、魅力的な女性役のジュリー・クリスティ・・・本当に美しく魅了されるけど、ある意味【魔性の女】💦

こちらも「戦場にかける橋」の男気と誇りにあふれる隊長役とは対局の役柄のアレック・ギネスも素晴らしい雰囲気👍・・・ヒゲの無い冷徹なアレック・ギネスを見ながら「どっかで見た表情?それも最近」と思ってたら今思い出したので追記「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュだった

チャーリーの娘、儚く切ない芝居上手のジェラルディ・チャップリン

憎々しい演技を貫禄を持ってやってのけたロッド・スタイガー

脚本・映像・音楽・配役・演技etc.・・・まさに映画は総合芸術👍