えいがうるふ

ドクトル・ジバゴのえいがうるふのレビュー・感想・評価

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)
2.8
映画好きの友人の熱烈なお勧めで視聴したものの、残念ながらそこまでは感情を動かされなかった。一言で言えばロシア革命を軸に歴史と運命に翻弄される男女の悲恋ストーリーなのだが、主人公二人はいずれも自ら運命を切り拓くというより、ひたすら時代に翻弄されまくる受け身の人生に終始しており、出会うも別れるも辛酸を嘗めるも為す術もなく嘆き耐えるばかりの姿に、観ているこちらも淡々と受け止めるしか無く、その上ヒロインが男性にとって都合のいい女過ぎて全く感情移入出来なかった。そういえばこの映画を絶賛していた友人は無類の女好き&文系ロマンチストなのでまさに琴線に触れるたまらなさがあったのだろうと思うと非常に納得できる。またそれぞれの人生の幕引きも存外あっけなく、ラストには完全に肩透かしを食らった気分に。背景は素晴らしく壮大なスケールで描かれた作品だけに、映画館で観ればまた感想も違ったことだろうと、それだけは残念。