“ 僕達は星が生まれるところを見たんだ。”
画家と人気声楽家(今で言うアイドル的な？)がたまたま居合わせたところを撮られ、世を巻き込むスキャンダルに発展してしまう話。
そこに絡んでくる、胡散臭さ抜群の弁護士...ギャンブルの軍資金目当てのお金に目がくらみ、妙な事を企む。
画家・青江は正当な理由から出版社を相手取り、その弁護士・蛭田を頼りに真っ向勝負で裁判を起こすのだが...。
黒澤映画には欠かせない、三船敏郎と志村喬のコンビネーションはやはり見ててよかった。
裁判のシーンは、所々喜劇っぽいシーンがあってまったくと言って良いほど飽きさせない。
何と言ってもカメラの切り替えが独特で、そのこだわりが黒澤流なのかも。
黒澤明の映画は、心理描写に富んでいて、それでいて人間らしい姿を浮き彫りとさせ、人の心にそっと入り込んでくる。
今のところ黒澤映画はほぼ完敗(観た作品全部好き)。
作品集を買おうか悩んでるところ。
