醜聞(スキャンダル)の作品情報・感想・評価

「醜聞(スキャンダル)」に投稿された感想・評価

今から50年以上前に作られた作品。
マスコミのやることは昔から変わっていない。
志村喬かわいい
TSUTAYA
 失うものがなくなると、湧き出る底力は凄いもんで、この作品の蛭田弁護士然り、「生きる」の渡邊市民課長然り。だから最後にはお星様になれるんですよね。ただし、生身の人間としては散ってしまいますが。
 クリスマスに帰宅して、硝子越しに目線が左移動するシーン。ダメおやじの心中解ったアナタは、私も含めてお星様なれるよう、来年こそ頑張りましょう。
dio

dioの感想・評価

3.5
猫背にさせたら志村喬に敵う役者はいない。

「尊敬のない人気なんてたくさんだわ。見世物になるなんて真っ平。」

「僕達は今、お星様が生まれるところを見たんだよ」

頭蓋骨カチ割るパンチライン。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.9
黒澤明監督の描く人間ドラマはグサッと観ているこちら側の心もえぐる。
程度の大小はあれど、人間は多少の罪悪感を抱えて生きている。
大切なものをどこに置くかによって、それに外れた人間たちを傷つけずには生きていけないからややこしい。

山で偶然出逢った三船敏郎演じる画家と、有名な歌手のラブスキャンダルから始まる物語。
本当は何もないのに執拗に追い回され、ロマンスを掻き立てられる煩わしさは一般人には
理解しようもないが、この頃のマスコミのしつこさといったら凄かったのだろうな。
SNSの発展と共に私達の生活は常に見ず知らずの人間に晒されるようになったけれど、それよりもずっと昔、ジャーナリズムという名のもとにマスコミのゲスい仕事は、まだ数少ない有名人に集中して、まともな生活さえも脅かされる。
新聞に書かれてしまえばそれは嘘でも誠になる言論の自由という名の元の暴力は有名人にとって耐え難い。

この作品のすごいところは「醜聞」とタイトルに出しながら、本軸がはそこではなくてこの対マスコミと戦う弁護士の物語にいつのまにか移り変わってしまうところだろう。
天使のような結核を患う弁護士の娘(善の象徴)を守るために志村喬演じる弁護士は悪に手を染め、三船敏郎&山口淑子の潔白を無下にしようとする。
しかし弁護士 蛭田も単に娘を愛する優しい父親で悪ではない。
清廉潔白すぎる娘と画家、歌手の3人に次第に押しつぶされていく苦しみが人間の誰もが持つ弱さであり強さでもあるのだと教えてくれる。
黒澤映画にしては比較的短く、シンプルではあるが今の時代にも、いや今の時代だからこそリアルに伝わる作品でもある。
湖迦

湖迦の感想・評価

4.2
志村喬に気の弱いおじさん演じさせたら敵うものはいないな。この人間臭さ。
Dachiko

Dachikoの感想・評価

4.0
最後の放置されてボロボロになった、週刊誌の広告が印象的。

青木ぐらい物申す人がいて良いと思うし、なんならビートたけしのように会社に乗り込むくらいの人がいた方が、エンタメは楽しいと思う。

昭和のような映画を何故作れないのかっていうコラムがあったけど、そういう大人の反抗心的なものが無くなり、活気が無くなったのも原因の1つなんじゃないかなーって思ってたりする。

俺は悪いことなんてしてない!!ふざけんじゃねー!ボコッっていうエネルギーが欲しいこの頃。

(ただストレス溜まってるだけ。すみません。)
書庫番

書庫番の感想・評価

3.9
2019年5月3日 レンタルDVDにて鑑賞。

当時の東宝争議の影響を受け、黒澤明が初めて松竹で撮った作品。
現代にも通じる、メディアの過剰報道とそのセンセーショナルさに安易に乗っかる大衆を批判した社会派ドラマ。

黒澤作品では珍しく、志村喬が気持ちの弱いダメ人間を演じているのが新鮮。
深い後悔の念を抱えるも、酔った時だけ涙ながらに体の良い言葉でその場を凌ぎ、自分を信じる人間に背を向け続ける原告代理人。
「正義は我に有り」と真っ直ぐな眼差しで身の潔白を主張する、三船敏郎演じる原告となった新鋭の画家とのコントラストが抜群である。

印象的なラストカットが良い。
n0701

n0701の感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

Wikipediaのままの内容だ。

謂れのないスキャンダルにより、一人の画家が訴訟を起こすというもの。

彼らを弁護するのは結核にかかった娘を持つ男。彼は娘の治療のため、被告の買収に安々と乗ってしまう。

裁判ではしどろもどろの答弁を繰り返すが、最後の答弁を前に娘は亡くなってしまう。弁護士は自らの不正の暴露と引き換えに、被告の不正を公にし、勝訴する。

現代的な物語だが、ひねりが弱いと思う。
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