サーフ

みんな〜やってるか!のサーフのレビュー・感想・評価

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)
3.0
映画監督・北野武ではなくお笑い芸人・ビートたけしによる監督作品。なので内容も「ソナチネ」などのような"生と死"を描いたような作品とは一線を画すもので、最初から最後まで本当下らない映像の連続。1本の映画というよりはコントバラエティの延長線上のような作品。

110分間ずっと下らないコントが続くのは中々しんどい。面白いネタもあるけれど流石に辟易としてくる。

パロディネタがめちゃくちゃ多くて、座頭市、ザ・フライ、ゴーストバスターズといった映画ネタからマイケル・ジャクソンの「Beat It」のMV、帝銀事件、三億円事件といった実際に起こった事件のようなブラックなパロディまで何でもあり。
「映画」という媒体を使ってどれだけ好き勝手な事が出来るかという実験的な作品なのかなと思った。

とにかく作り手が目一杯楽しみながら作っている感は伝わってくる。それを見させられる側からしたらめちゃくちゃ苦痛ではあるが…。

下らなさの中に時折めちゃくちゃセンス感じさせる構図がいきなり現れたりと侮れないし、やっぱり北野武の映画なんだなと思わせてくれる。
サーフ

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