なお

ジュラシック・パークのなおのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
5.0
"Don't move"

「有名すぎて逆に見たことがない」というヤツです。

今夏公開のシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』に向けた予習も兼ね、スピルバーグ監督不朽の名作の世界に足を踏み入れた。

✏️地球の支配者
これが1993年公開の映画だって…???
CG隆盛の現代の映像作品と比べても何ら見劣りしない「恐竜たちの躍動感」にやはり心を奪われてしまった。

特に、現代に蘇ったティラノサウルス始め、獰猛な性格のヴェロキラプトルなどとの息が詰まるような攻防と逃亡劇は圧巻の一言。

そのほか、恐竜たちによる強襲や触れ合い、アクシデントに次ぐアクシデント…
ドキドキ・ハラハラの波が常に押し寄せ、画面から一切目が離せなくなる。

どんな映画にも「退屈な時間」というものは少なからずあるが、本作にはそれがない。
2時間という作品時間以上に内容の密度が濃く、良い意味で時間が長く感じてしまった。

ちなみに、CG映像の使用時間はわずか7分程度。
それ以外の大部分の恐竜のシーンは「アニマトロニクス」という技術を使用して撮影された。
(映画ファンの先輩諸氏ならば一度は聞いたことがある単語だろう)

特にスピルバーグ監督は、原寸大のティラノサウルスのアニマトロニクスを使うことにこだわりを持っていた。
しかし、それに伴うエピソード(主に苦労話の方だが---)も尽きなかったそう。

そんな制作陣の血と汗と涙がにじむ努力と熱意の上に、この名作は存在している。

✏️UNIXなら使えるわ
映像技術だけでなく物語単体として見ても、王道を往きつつも安心感のある仕上がり。

子ども嫌いだったグラント博士は、苦難を共にしたレックスとティムとすっかり実の親子同士のように仲良くなり、相方のサトラー博士は天真爛漫なようでいて時に男勝りの活躍を見せる。

子ども2人も大人に負けていない。
特にレックス、たぶん自分よりパソコン使える。
(レックスを演じたアリアナ・リチャーズ、現在は映画業界からはほぼ引退状態であるのが悲しい…)

あと地味に、若かりし頃(?)のサミュエル・L・ジャクソンが出演していたのには笑った。

☑️まとめ
自分の中での「名作の条件」。
プロフ欄にも書いていることだけど、「笑い・驚き・感動」この3つの感情を揺さぶってくれる作品としているのだけど、本作はそれを余すところなくやってのけてくれた。

自分が生まれたのと同じ年に、こんな名作が誕生していたなんて。
なんでもっと早く見ておかなかったのか…

最新作にて、30年近い時を経たグラント博士とサトラー博士の姿を見るのが早くも楽しみになってきた。

🎬2022年鑑賞数:61(24)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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