工藤蘭丸

ジュラシック・パークの工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.1
午前十時の映画祭で観てきました。宮城県では2年半前にMOVIX利府が閉館してから、午前十時の映画祭を上映する劇場がなくなっていたんだけど、ようやく今シーズンから復活して良かったです。

本作は、前にDVDでは観たことがあったけど劇場で観るのは初めてで、やっぱり迫力が全然違いましたね。前に観た時はそれほど怖いとは思わなかったけど、今回は結構怖かった。大画面もさることながら、恐竜の鳴き声や足音、女の子の悲鳴といった音響から受ける恐怖も大きかったかな。

恐竜が出るぞ出るぞと思わせといて、なかなか姿を現さないスピルバーグ演出。『激突』や『ジョーズ』などでもお馴染みだけど、見えない恐怖というのは、想像力を掻き立てられて、ドキドキさせられるものですね。

医学博士号も持つマイケル・クライトンの小説が原作で、科学的にもある程度筋が通っているし、単なる怪獣映画とは違うリアルさが感じられるところも怖かった。そう言えばマイケル・クライトンは、やはりテーマパークのロボットが人間を襲う『ウエストワールド』の監督・脚本も手掛けた人でしたね。

ただ、本作に登場するヴェロキラプトルは、実際にはデイノニクスという恐竜がモデルになっているようで、そこはちょっと残念だったかな。数年前に恐竜展で観た実物大のヴェロキラプトルは、そんなに大きくなかったものでした。

それから、エンドクレジットを見てようやく分かったけど、ハモンド社長の役をやっていたのがリチャード・アッテンボローだったとは気づかなかった。晩年は、監督業に専念していたとばかり思っていましたね。

午前十時の映画祭では、2~3作目も上映されるようなので、また観に行こうかなと思っています。