公開当時、全世界の観客に衝撃を与えたジュラシックシリーズの第1作。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開前に予習としてひさびさに観賞。
<以下、微ネタバレあり感想>
◼︎CGについて
1993年の映画。25年前の映画とは思えないCG技術は本当にすばらしい。2000年くらいの映画と比べても遜色なく、10年先をいっていた。
当時のCGといえば、この2年前に公開されたターミネーター2に登場した液体金属のキャラなどに用いられていた技術。
眼前に登場したブラキオサウルスを見て放心する主人公たちが、そのままスクリーン前の観客たちと重なっているというのはよく言われるところ。映画史に残る名シーンです。
◼︎パニック映画としてのJP
とかくCGやアニマトロニクスの技術ばかりが注目される本作ですが、パニック映画として本当によくできています。
ホラー映画もそうですが、この手のパニック映画は「危ない!」「もうダメだ!」って観客がハラハラできることが大事。
本作は、次々と発生するピンチに対して登場人物がモタモタしたりパニックになる描写がうまくて、サムニール演じるグラント博士以外のほぼ全員が、劇中絶えず絶叫したり足を滑らせたり、コケたりし続けます。
思わず「叫んでんじゃねえよ」「あーもう何やってんだ!」っていい意味でイライラさせられてしまう。
特に子役2人が絶妙で、女の子の方がすぐパニックになって叫んだり、不用意にライトつけて恐竜に気付かれたりするので、男の子の方に感情移入できるようになってる。
お姉ちゃんが絶叫→恐竜を刺激→おっさんが喰われる→弟絶望
的なサイクルがうまいことできていて最高です。
最新作の『炎の王国』はココが弱かったですね。女子供は絶叫すべきだし、逃げまどう人々は肝心なところで足を滑らせて喰われるべきなんですよ。
◼︎サトラー博士
スターウォーズ好きとしては、ホルド提督ことローラ・ダーンの若い頃が見られるのも注目ですね。
驚いて絶叫したかと思えば突如勇敢になったり、安易に好奇心示してピンチになったりと、本作がどういう映画か120%理解した演技で観客を振り回してくれます。素晴らしい。
なぜあんなにも足を出してるのか謎だが。
あと、マスターウィンドウことサミュエルLジャクソンも登場します。
◼︎スコア
★4.5で!
1993年時点であれば当然5.0ですが、この種の映画は時代がたってから観ると若干評価が落ちる性質のものなので一応0.5だけ下げておきます。